結核性皮下膿瘍が合併したMycobacterium septicumによる肺非結核性抗酸菌症の第1報告例

症例は62歳,女性.肺結核疑いにて入院.喀痰抗酸菌塗抹検査陽性であったが,結核菌PCR検査では陰性.抗結核薬による治療開始後も抗酸菌培養検査陽性が続いた.DDH法では菌種を同定できず,16SrRNA,rpoB,hsp65の遺伝子からM. septicumであることが判明し,肺非結核性抗酸菌症診断に関する指針の診断基準を満たしたため,肺非結核性抗酸菌症の診断に至った.現在まで報告はなく,本症例が第一例であると考えた....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 99; no. 4; pp. 825 - 827
Main Authors 岡山, 博, 清水川, 稔, 佐藤, 正俊, 三木, 誠, 鹿住, 祐子, 北, 純, 入江, 太一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2010
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.99.825

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Summary:症例は62歳,女性.肺結核疑いにて入院.喀痰抗酸菌塗抹検査陽性であったが,結核菌PCR検査では陰性.抗結核薬による治療開始後も抗酸菌培養検査陽性が続いた.DDH法では菌種を同定できず,16SrRNA,rpoB,hsp65の遺伝子からM. septicumであることが判明し,肺非結核性抗酸菌症診断に関する指針の診断基準を満たしたため,肺非結核性抗酸菌症の診断に至った.現在まで報告はなく,本症例が第一例であると考えた.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.99.825