腹腔鏡下手術で摘出したガーゼ遺残の1例

患者は67歳,男性.左下腹部痛を主訴に受診した.約8年前に他院にて左鼠径ヘルニアに対しdirect Kugel法によるヘルニア修復術を受けた既往があった.腹部造影CTにて左腹壁内に造影効果のない腫瘤像を認めた.既往歴からガーゼ遺残と診断し腹腔鏡下手術を行った.手術所見では腹腔内に突出する腫瘤を認め,肥厚した腹膜を切開し内部のガーゼを除去摘出した.切開した腹膜は縫合閉鎖した.経過は良好で術後2病日で退院した....

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Published in日本臨床外科学会雑誌 Vol. 75; no. 8; pp. 2327 - 2330
Main Authors 村瀬, 秀明, 円城寺, 恩, 大野, 玲, 平岡, 優, 吉野内, 聡, 石場, 俊之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床外科学会 2014
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ISSN1345-2843
1882-5133
DOI10.3919/jjsa.75.2327

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Summary:患者は67歳,男性.左下腹部痛を主訴に受診した.約8年前に他院にて左鼠径ヘルニアに対しdirect Kugel法によるヘルニア修復術を受けた既往があった.腹部造影CTにて左腹壁内に造影効果のない腫瘤像を認めた.既往歴からガーゼ遺残と診断し腹腔鏡下手術を行った.手術所見では腹腔内に突出する腫瘤を認め,肥厚した腹膜を切開し内部のガーゼを除去摘出した.切開した腹膜は縫合閉鎖した.経過は良好で術後2病日で退院した.
ISSN:1345-2843
1882-5133
DOI:10.3919/jjsa.75.2327