ファンデルワールス型液体密度方程式の導出と潤滑油の高圧密度の推算

本研究では,潤滑油の高圧密度について,圧力と温度の関係について検討を行った.その結果,絶対零度密度ρt=0[g/cm3],密度定数1/E[(g/cm3)GPa/K]と圧力定数F/E[GPa]の3つの固有定数からなるvan der Waals型液体密度方程式を導出した.なお, 液体密度方程式の絶対零度密度ρt=0および圧力定数F/Eは,van der Waals型液体状態方程式の絶対零度比体積Vt=0[cm3/g]の逆数および分子間力による圧力低下分についての補正圧力PR[GPa]と等価であることがわかった.また,導出した式は理想液体モデルの密度方程式と一致した.これにより潤滑油の高圧密度の推算...

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Published in熱物性 Vol. 36; no. 2; pp. 68 - 82
Main Author 金子, 正人
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本熱物性学会 2022
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Summary:本研究では,潤滑油の高圧密度について,圧力と温度の関係について検討を行った.その結果,絶対零度密度ρt=0[g/cm3],密度定数1/E[(g/cm3)GPa/K]と圧力定数F/E[GPa]の3つの固有定数からなるvan der Waals型液体密度方程式を導出した.なお, 液体密度方程式の絶対零度密度ρt=0および圧力定数F/Eは,van der Waals型液体状態方程式の絶対零度比体積Vt=0[cm3/g]の逆数および分子間力による圧力低下分についての補正圧力PR[GPa]と等価であることがわかった.また,導出した式は理想液体モデルの密度方程式と一致した.これにより潤滑油の高圧密度の推算が可能となった.
ISSN:0913-946X
1881-414X
DOI:10.2963/jjtp.36.68