[第17回頭頸部癌懇話会:頭頸部癌に対するNeoadjuvantchemotherapyその後の評価-他科あるいは他院からの二次症例の治療-]CDDP,5-FU 併用化学療法の工夫
Cisplatin (CDDP) と5-Fluorouracil (5-FU) を組合わせたCF化学療法はその高い奏効率とcomplete response (CR) 率から頭頸部癌に繁用されている. 確かに従来われわれが多用してきたCDDP, Vincristine, Peplomycinを併用した化学療法よりもCR率が高い傾向が認められた. またCDDPを含む化学療法に奏効した症例は, 奏効しない症例よりも予後が良好であった. しかしさらに有効な多剤併用化学療法を開発する目的で基礎と臨床からCF化学療法に検討を加えた. その結果, in vitroの感受性試験で従来臨床に用いられているCD...
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Published in | OTOLOGIA FUKUOKA Vol. 39; no. 5Supplement3; pp. 874 - 879 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
耳鼻と臨床会
1993
JIBI TO RINSHO KAI |
Subjects | |
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ISSN | 0447-7227 2185-1034 |
DOI | 10.11334/jibi1954.39.5Supplement3_874 |
Cover
Summary: | Cisplatin (CDDP) と5-Fluorouracil (5-FU) を組合わせたCF化学療法はその高い奏効率とcomplete response (CR) 率から頭頸部癌に繁用されている. 確かに従来われわれが多用してきたCDDP, Vincristine, Peplomycinを併用した化学療法よりもCR率が高い傾向が認められた. またCDDPを含む化学療法に奏効した症例は, 奏効しない症例よりも予後が良好であった. しかしさらに有効な多剤併用化学療法を開発する目的で基礎と臨床からCF化学療法に検討を加えた. その結果, in vitroの感受性試験で従来臨床に用いられているCDDP先行の処理よりも5-FU先行処理の方が明らかに頭頸部癌に対して抗腫瘍性が高く, 臨床でも5-FU先行のCF療法変法が奏効率またCR率ともに優れていた. さらにCDDP, 5-FUに追加する薬剤についても検討し, Cyclophosphamideを加えて臨床に応用している. |
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ISSN: | 0447-7227 2185-1034 |
DOI: | 10.11334/jibi1954.39.5Supplement3_874 |