SBリークチェッカーⓇの臨床評価
SBリークチェッカーⓇはチェストドレーンバックⓇに接続する装置で,エアリークを定量的に測定でき,なおかつ従来通り水封室の気泡を目視で確認することができる.今回,SBリークチェッカーⓇの忍容性を評価する臨床試験を行った.12例でSBリークチェッカーⓇを使用した.SBリークチェッカーⓇの数値と目視でのエアリークを観測した.ドレーンの抜去は従来通りクランプテストを施行した.測定されたリーク量はリークのない場合-76~9 ml/min,咳嗽時や発声時のリークで-7~84 ml/min,呼気時のリークで91~540 ml/min,持続的なリークで326~1327 ml/minであった.目視でのエアリーク...
Saved in:
Published in | 日本呼吸器外科学会雑誌 Vol. 38; no. 2; pp. 80 - 85 |
---|---|
Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本呼吸器外科学会
15.03.2024
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0919-0945 1881-4158 |
DOI | 10.2995/jacsurg.38.80 |
Cover
Summary: | SBリークチェッカーⓇはチェストドレーンバックⓇに接続する装置で,エアリークを定量的に測定でき,なおかつ従来通り水封室の気泡を目視で確認することができる.今回,SBリークチェッカーⓇの忍容性を評価する臨床試験を行った.12例でSBリークチェッカーⓇを使用した.SBリークチェッカーⓇの数値と目視でのエアリークを観測した.ドレーンの抜去は従来通りクランプテストを施行した.測定されたリーク量はリークのない場合-76~9 ml/min,咳嗽時や発声時のリークで-7~84 ml/min,呼気時のリークで91~540 ml/min,持続的なリークで326~1327 ml/minであった.目視でのエアリークの確認とSBリークチェッカーⓇの数値に乖離はなかった.有害事象は認めなかった.SBリークチェッカーⓇは安全に使用することができ,ドレーン抜去可能か判断に悩む場合の判断材料として有用な可能性がある. |
---|---|
ISSN: | 0919-0945 1881-4158 |
DOI: | 10.2995/jacsurg.38.80 |