ICUD新膀胱のtips and tricks

ロボット支援根治的膀胱全摘除術 (RARC) およびそれに引き続く体腔内尿路変向術 (ICUD) ORCと比して手術時間は長いが出血量が少なく, 入院期間が短い. 本項では, 特にICUD新膀胱造設術のtips and tricksに関して述べる. 我々は構造がシンプルなU字膀胱を採用している. トレンデレンブルグ位のアングルはRARCを行う時は25°, ICUDの時は12°にしている. ICUD時には, 鉗子を先が鋭利でなく, 把持力の弱い鉗子に替えて腸管を愛護的に授動する. Barbed sutureを利用し, 効率のよい縫合操作を行うことを心掛けている. RARCからリンパ節郭清, 腸管...

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Published inJapanese Journal of Endourology and Robotics Vol. 37; no. 1; pp. 15 - 24
Main Authors 飯沼, 光司, 中根, 慶太, 加藤, 大貴, 髙井, 学, 古家, 琢也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 2024
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ISSN2436-875X
DOI10.11302/jserjje.37.1_15

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Summary:ロボット支援根治的膀胱全摘除術 (RARC) およびそれに引き続く体腔内尿路変向術 (ICUD) ORCと比して手術時間は長いが出血量が少なく, 入院期間が短い. 本項では, 特にICUD新膀胱造設術のtips and tricksに関して述べる. 我々は構造がシンプルなU字膀胱を採用している. トレンデレンブルグ位のアングルはRARCを行う時は25°, ICUDの時は12°にしている. ICUD時には, 鉗子を先が鋭利でなく, 把持力の弱い鉗子に替えて腸管を愛護的に授動する. Barbed sutureを利用し, 効率のよい縫合操作を行うことを心掛けている. RARCからリンパ節郭清, 腸管切離および再建, そしてICUDを一人の術者で行うことは術者の負担が大きい. 我々は, 術者の疲労軽減のため, 手術を3つのパートに分けてそれぞれ別の術者が実施している.
ISSN:2436-875X
DOI:10.11302/jserjje.37.1_15