当科におけるAutoSVの検討

「はじめに」慢性心不全に睡眠時呼吸障害(sleep breathing disorder;SBD)が合併することは, よく知られた事実であります. 当科における慢性心不全(congestive heart failur CHF)患者48名の検討では, 中枢性無呼吸(central sleep apnea;CSA)29%, 閉塞性無呼吸(obstructive sleep apnea;OSA)10%の頻度で認められた(図1). また, 83例の検討では, 中枢性無呼吸低呼吸指数(central AHI)が5回/時間以上の群では, 5回/時間未満の群と比較して, 予後が悪いことが認められた(図2)...

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Published in心臓 Vol. 42; no. 11; pp. 1519 - 1524
Main Authors 福本, 義弘, 佐藤, 公雄, 中野, 誠, 下川, 宏明, 宮道, 沙織, 及川, 美奈子, 建部, 俊介, 杉村, 宏一郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本心臓財団 2010
日本心臓財団
Subjects
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ISSN0586-4488
2186-3016
DOI10.11281/shinzo.42.1519

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Summary:「はじめに」慢性心不全に睡眠時呼吸障害(sleep breathing disorder;SBD)が合併することは, よく知られた事実であります. 当科における慢性心不全(congestive heart failur CHF)患者48名の検討では, 中枢性無呼吸(central sleep apnea;CSA)29%, 閉塞性無呼吸(obstructive sleep apnea;OSA)10%の頻度で認められた(図1). また, 83例の検討では, 中枢性無呼吸低呼吸指数(central AHI)が5回/時間以上の群では, 5回/時間未満の群と比較して, 予後が悪いことが認められた(図2). Javaheriらは, CHF患者の約50%に睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome;SAS)を認め, その8割がCSAであることを報告している1). また, CHFへのCSAの合併は予後不良因子の1つであることも報告されており2), 心不全治療においてSASに対する治療は, 必要不可欠なものへとなってきている.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.42.1519