より緊密な多職種連携による口腔機能管理が功を奏した舌癌の1例

口腔癌の治療法には外科療法,化学療法,放射線療法などがあるが,いずれの治療においても,口腔機能の低下や粘膜炎の発生など治療に伴う副作用が出現する。われわれは多職種と連携し口腔機能管理を行った左側舌癌の1例を経験した。患者は68歳,男性。左側舌扁平上皮癌の診断で手術と化学放射線治療が行われた。入院早期より口腔機能管理を開始し,また,嚥下と栄養をサポートするために多職種でカンファレンスを行い,情報を共有し専門的な支援を継続することで,退院まで口腔機能を維持し,治療を完遂することができた。...

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Published in日本口腔内科学会雑誌 Vol. 24; no. 1; pp. 13 - 17
Main Authors 杉山, 知子, 井上, 千恵子, 若林, 宣江, 山川, 道代, 神部, 芳則, 岡田, 成生, 野口, 忠秀, 森, 良之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本口腔内科学会 2018
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ISSN2186-6147
2186-6155
DOI10.6014/jjsom.24.13

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Summary:口腔癌の治療法には外科療法,化学療法,放射線療法などがあるが,いずれの治療においても,口腔機能の低下や粘膜炎の発生など治療に伴う副作用が出現する。われわれは多職種と連携し口腔機能管理を行った左側舌癌の1例を経験した。患者は68歳,男性。左側舌扁平上皮癌の診断で手術と化学放射線治療が行われた。入院早期より口腔機能管理を開始し,また,嚥下と栄養をサポートするために多職種でカンファレンスを行い,情報を共有し専門的な支援を継続することで,退院まで口腔機能を維持し,治療を完遂することができた。
ISSN:2186-6147
2186-6155
DOI:10.6014/jjsom.24.13