高位還流型部分肺静脈還流異常症に対して右腋窩小切開アプローチによる心内修復術を施行した1例

心房中隔欠損(ASD)を伴う高位還流型部分肺静脈還流異常症(PAPVR)に対して右腋窩小切開アプローチにより心内修復術を施行し良好な結果を得たので報告する.症例は34歳女性で労作時の胸部絞扼感を主訴に受診した.精査の結果,静脈洞型ASDを伴う高位還流型PAPVRと診断された.自己心膜を用いた心内トンネル作成による心内修復術を施行した.PAPVRに対しても低侵襲心臓手術(MICS)は有用な治療手段と考えられた....

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Published in日本心臓血管外科学会雑誌 Vol. 47; no. 2; pp. 41 - 44
Main Authors 田村, 智紀, 土田, 勇太, 柴田, 講
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会 2018
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ISSN0285-1474
1883-4108
DOI10.4326/jjcvs.47.41

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Summary:心房中隔欠損(ASD)を伴う高位還流型部分肺静脈還流異常症(PAPVR)に対して右腋窩小切開アプローチにより心内修復術を施行し良好な結果を得たので報告する.症例は34歳女性で労作時の胸部絞扼感を主訴に受診した.精査の結果,静脈洞型ASDを伴う高位還流型PAPVRと診断された.自己心膜を用いた心内トンネル作成による心内修復術を施行した.PAPVRに対しても低侵襲心臓手術(MICS)は有用な治療手段と考えられた.
ISSN:0285-1474
1883-4108
DOI:10.4326/jjcvs.47.41