ゲートボールスティックの打撲による外傷性十二指腸後腹膜穿孔の1例

症例は71歳,女性。ゲートボール中に転倒した際にスティックで右季肋部を強打し救急外来へ搬送となった。受診時に右季肋部に打撲痕があり同部位に著明な圧痛を認めた。CT検査にて後腹膜腔と右腎背側に遊離ガス像を認め十二指腸後腹膜穿孔が疑われた。開腹すると十二指腸下行脚後腹膜側に2cm程の穿孔部を認め,単純縫合閉鎖術および十二指腸瘻造設術を行った。術後は縫合不全なく経過し第24病日に退院となった。スポーツ中の右季肋部からの外力にて受傷した十二指腸後腹膜穿孔例を経験したので報告する。...

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Published in日本腹部救急医学会雑誌 Vol. 32; no. 5; pp. 959 - 961
Main Authors 曽我, 真伍, 田畑, 敏, 家接, 健一, 吉田, 貢一, 金木, 昌弘, 酒徳, 光明, 清原, 薫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本腹部救急医学会 2012
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Summary:症例は71歳,女性。ゲートボール中に転倒した際にスティックで右季肋部を強打し救急外来へ搬送となった。受診時に右季肋部に打撲痕があり同部位に著明な圧痛を認めた。CT検査にて後腹膜腔と右腎背側に遊離ガス像を認め十二指腸後腹膜穿孔が疑われた。開腹すると十二指腸下行脚後腹膜側に2cm程の穿孔部を認め,単純縫合閉鎖術および十二指腸瘻造設術を行った。術後は縫合不全なく経過し第24病日に退院となった。スポーツ中の右季肋部からの外力にて受傷した十二指腸後腹膜穿孔例を経験したので報告する。
ISSN:1340-2242
1882-4781
DOI:10.11231/jaem.32.959