院内製剤塩化アルミニウム液の保存安定性 処方にホウ砂やエタノールを添加すべきか

• Published in: 医療薬学 Vol. 46; no. 4; pp. 215 - 221
• Main Authors: 山内, 理恵, 大野, 修司, 竹場, 和代, 川崎, 智子, 北岡, 晃, 久保, 元, 浅井, 和範
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人日本医療薬学会 10.04.2020; 日本医療薬学会
• Subjects: aluminum (Ⅲ) chloride hexahydrate solution; borax; ethanol; hospital preparation; stability test
• ISSN: 1346-342X; 1882-1499
• DOI: 10.5649/jjphcs.46.215

「緒言」 院内製剤は, 治療に適した医薬品が市販されていない場合や市販の医薬品のみでは十分な治療効果が得られない場合に, 多様な疾病, 病態を持つ様々な患者の医療ニーズに応える目的で病院薬剤師により調製される医薬品であり, その使用目的に応じ(1)調剤の準備を目的とするもの, (2)患者の治療・診断を目的とするもの, (3)医療に用いるが患者の治療・診断目的ではないものに大別され, 各施設の責任の下に品質・有効性および安定性の確保が求められている(「院内製剤の調製及び使用に関する指針」一般社団法人日本病院薬剤師会編, 平成24年7月31日. http://www.jshp.or.jp/cont/12/0731-1-1.pdf, 2019年12月1日). このような院内製剤の1つとして, 制汗を目的とした皮膚適用製剤である塩化アルミニウム液が古くから知られている.