コミュニティ・ポリーシングが警察への信頼に与える影響 日本の警察を事例に
「1. 序論-警察への信頼」欧米において, 国民の警察への信頼は重要な問題として議論されてきた(Bradford, Jackson & Stanko, 2009:Hohl, Bradford & Stanko, 2010:Jackson & Sunshine, 2007:Myhill & Quinton, 2010). なぜならば, 警察への高い信頼は, 「市民が地域サービスの運営に積極的に参加し, 公的機関が地域に対する説明責任と応答性を高め, 警察に対する市民の協力と法律の遵守の確保を促す」(Jackson & Bradford, 2010)ことがで...
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Published in | 行動計量学 Vol. 50; no. 1; pp. 33 - 43 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本行動計量学会
2023
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Summary: | 「1. 序論-警察への信頼」欧米において, 国民の警察への信頼は重要な問題として議論されてきた(Bradford, Jackson & Stanko, 2009:Hohl, Bradford & Stanko, 2010:Jackson & Sunshine, 2007:Myhill & Quinton, 2010). なぜならば, 警察への高い信頼は, 「市民が地域サービスの運営に積極的に参加し, 公的機関が地域に対する説明責任と応答性を高め, 警察に対する市民の協力と法律の遵守の確保を促す」(Jackson & Bradford, 2010)ことができるからである. 加えて, 警察の手続き的公正と市民を尊重した扱いは, 警察への信頼を決定する大きな要因であると考えられている(Myhill & Beak, 2008). 手続き的公正とは, 警察をはじめとした執行機関が, 公平, 公正, 中立に権限を行使していること, つまり, 執行機関による権限行使が市民に受容されることを意味する(Tyler, 2006). |
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ISSN: | 0385-5481 1880-4705 |
DOI: | 10.2333/jbhmk.50.33 |