根治的化学放射線療法後3度の再発と二次原発癌をきたした食道癌の1例

症例は50歳,女性.2008年7月に胸部中部食道,cT4 N1 M0 : cStage III Cに対し根治的化学放射線療法およびFP療法を2コース行いCRが得られた.半年後に#104L,#16a2interに転移を認めた.FP療法を5コース,5-FU+CDGP療法を3コース施行し,#16a2interはCRとなったが,#104LはSDであった.2010年7月に左頸部リンパ節郭清を行った.2011年2月に#105・#3に転移を認め,5-FU+CDGP療法を5コース行いCRとなった.2012年2月に再度#105の腫大と切歯列23cmにT1b病変を認めた.R0切除が見込めると判断し,2012年3月...

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Published in日本臨床外科学会雑誌 Vol. 79; no. 1; pp. 84 - 89
Main Authors 酒徳, 弥生, 深谷, 昌秀, 宮田, 一志, 高橋, 崇真, 梛野, 正人
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床外科学会 2018
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Summary:症例は50歳,女性.2008年7月に胸部中部食道,cT4 N1 M0 : cStage III Cに対し根治的化学放射線療法およびFP療法を2コース行いCRが得られた.半年後に#104L,#16a2interに転移を認めた.FP療法を5コース,5-FU+CDGP療法を3コース施行し,#16a2interはCRとなったが,#104LはSDであった.2010年7月に左頸部リンパ節郭清を行った.2011年2月に#105・#3に転移を認め,5-FU+CDGP療法を5コース行いCRとなった.2012年2月に再度#105の腫大と切歯列23cmにT1b病変を認めた.R0切除が見込めると判断し,2012年3月に右開胸開腹食道亜全摘術,3領域リンパ節郭清,後縦隔経路胃管再建を行った.以後,化学療法は行わず,初回治療から7年3カ月無再発生存中である.
ISSN:1345-2843
1882-5133
DOI:10.3919/jjsa.79.84