角化症研究の流れ--当教室のトピックスを中心に

角化症は, 稀少かつ原因不明の疾患群であるが, 近年の分子生物学あるいは分子遺伝学の進歩により, 多くの角化症において原因遺伝子の同定が成され、また現在その機能解析が行われている.本講演では, 順天堂大学医学部皮膚科の基礎と臨床の研究の流れを紹介しつつ, 各角化症疾患とその原因分子につき, 時代の流れとともに各々の時点での各疾患の捕らえ方を振り返りたい. 角化症とは表皮角化細胞 (ケラチノサイト) の機能に関する様々な分子の異常により生じるものであり, ケラチノサイトの多機能性を示唆するものである....

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Bibliographic Details
Published in順天堂医学 Vol. 52; no. 1; pp. 45 - 54
Main Author 池田, 志斈
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 順天堂医学会 2006
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ISSN0022-6769
2188-2134
DOI10.14789/pjmj.52.45

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Summary:角化症は, 稀少かつ原因不明の疾患群であるが, 近年の分子生物学あるいは分子遺伝学の進歩により, 多くの角化症において原因遺伝子の同定が成され、また現在その機能解析が行われている.本講演では, 順天堂大学医学部皮膚科の基礎と臨床の研究の流れを紹介しつつ, 各角化症疾患とその原因分子につき, 時代の流れとともに各々の時点での各疾患の捕らえ方を振り返りたい. 角化症とは表皮角化細胞 (ケラチノサイト) の機能に関する様々な分子の異常により生じるものであり, ケラチノサイトの多機能性を示唆するものである.
ISSN:0022-6769
2188-2134
DOI:10.14789/pjmj.52.45