薬剤師外来とテレフォンフォローアップを利用し病院薬剤師と保険薬局薬剤師が連携・介入した一例 外来がん化学療法施行患者への介入を通して

「緒言」現在, 薬剤師を取り巻く環境は大きな過渡期を迎えている. 近年の動向を見ると, 2012年度の診療報酬改定では, 「病棟薬剤業務実施加算」が新設され, 入院患者に対する薬物療法の有効性や安全性の向上, 副作用の防止等の役割が求められた. そして, 2014年度の診療報酬改定では「がん患者指導管理料3」, 2016年度の診療報酬改定では「かかりつけ薬剤師指導料」, 2018年度の診療報酬改定では「服薬情報提供料1」が新設された. さらに, 2018年12月に厚生労働省より通知された「薬機法等制度改正に関するとりまとめ」(https://www.mhlw.go.jp/content/111...

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Published in医療薬学 Vol. 46; no. 1; pp. 22 - 30
Main Authors 加藤, 良隆, 江島, 智彦, 三木, 有咲, 溝口, 貴大, 村上, 怜, 神田, 英一郎, 野口, 裕介, 澤田, 真嗣, 村木, 優一, 田渕, 祐輔, 四方, 敬介, 友金, 幹視
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本医療薬学会 10.01.2020
日本医療薬学会
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Summary:「緒言」現在, 薬剤師を取り巻く環境は大きな過渡期を迎えている. 近年の動向を見ると, 2012年度の診療報酬改定では, 「病棟薬剤業務実施加算」が新設され, 入院患者に対する薬物療法の有効性や安全性の向上, 副作用の防止等の役割が求められた. そして, 2014年度の診療報酬改定では「がん患者指導管理料3」, 2016年度の診療報酬改定では「かかりつけ薬剤師指導料」, 2018年度の診療報酬改定では「服薬情報提供料1」が新設された. さらに, 2018年12月に厚生労働省より通知された「薬機法等制度改正に関するとりまとめ」(https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000463479.pdf, 2018年12月25日)の薬剤師・薬局のあり方の項では, 「服用期間を通じて, 必要な服薬状況の把握や薬学的知見に基づく指導を実施する」ことが明記された.
ISSN:1346-342X
1882-1499
DOI:10.5649/jjphcs.46.22