ラットの顎関節関節円板におけるルミカンとファイブロモジュリンの発現

ルミカンとファイブロモジュリンは, SLRPs (スモールロイシンリッチリピートプロテオグリカン) のclass (II) に分類されている。また, ルミカン, ファイブロモジュリンはコラーゲン線維の形成, 調整に関与しているとされている。今回, われわれは顎関節関節円板におけるルミカンとファイブロモジュリンの発現部位を明らかにするためラットの顎関節関節円板を用いて実験を行った。ルミカンとファイブロモジュリン抗体による間接酵素抗体法による免疫組織化学的染色を行った。その結果, 顎関節関節円板でのルミカンとファイブロモジュリンの比較では明らかに異なった部位 (ルミカンは滑膜, 円板後部結合組織,...

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Published in日本顎関節学会雑誌 Vol. 20; no. 3; pp. 245 - 248
Main Authors 木賀, 紀文, 東條, 格, 松本, 隆司, 平石, 幸裕, 藤田, 茂之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本顎関節学会 2008
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Summary:ルミカンとファイブロモジュリンは, SLRPs (スモールロイシンリッチリピートプロテオグリカン) のclass (II) に分類されている。また, ルミカン, ファイブロモジュリンはコラーゲン線維の形成, 調整に関与しているとされている。今回, われわれは顎関節関節円板におけるルミカンとファイブロモジュリンの発現部位を明らかにするためラットの顎関節関節円板を用いて実験を行った。ルミカンとファイブロモジュリン抗体による間接酵素抗体法による免疫組織化学的染色を行った。その結果, 顎関節関節円板でのルミカンとファイブロモジュリンの比較では明らかに異なった部位 (ルミカンは滑膜, 円板後部結合組織, ファイブロモジュリンは顎関節円板) に発現することが確認された。
ISSN:0915-3004
1884-4308
DOI:10.11246/gakukansetsu1989.20.245