縦隔型気管支動脈瘤破裂の1例

症例は67歳,女性.突然の前胸部痛を主訴に救急車にて当院へ搬送された.造影CTを施行し縦隔型気管支動脈瘤破裂と診断され緊急気管支動脈塞栓術を施行した.術中血圧低下を認めたが気管支動脈塞栓術が奏効しバイタルも安定した.術後経過は良好で再発なく術後12日目に退院となった.術後2年経過しているが再発は認めていない.縦隔型気管支動脈瘤破裂は血行動態が不安定になりやすく,早期診断,治療が必要である.本症例において,3D-CTAによる血管構築画像は気管支動脈瘤破裂の診断に有用で,治療には気管支動脈塞栓術が有効であった....

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Published in日本臨床外科学会雑誌 Vol. 79; no. 4; pp. 713 - 717
Main Authors 照屋, 剛, 嵩下, 英次郎, 仲地, 厚, 我喜屋, 亮, 安里, 昌哉, 澤岻, 安勝
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床外科学会 2018
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ISSN1345-2843
1882-5133
DOI10.3919/jjsa.79.713

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Summary:症例は67歳,女性.突然の前胸部痛を主訴に救急車にて当院へ搬送された.造影CTを施行し縦隔型気管支動脈瘤破裂と診断され緊急気管支動脈塞栓術を施行した.術中血圧低下を認めたが気管支動脈塞栓術が奏効しバイタルも安定した.術後経過は良好で再発なく術後12日目に退院となった.術後2年経過しているが再発は認めていない.縦隔型気管支動脈瘤破裂は血行動態が不安定になりやすく,早期診断,治療が必要である.本症例において,3D-CTAによる血管構築画像は気管支動脈瘤破裂の診断に有用で,治療には気管支動脈塞栓術が有効であった.
ISSN:1345-2843
1882-5133
DOI:10.3919/jjsa.79.713