喉頭癌に対する経口的切除術
「はじめに」 喉頭癌は悪性腫瘍としては比較的治りやすい部類に入り, 2016年に国立がん研究センターから発表された10年生存率初集計においても喉頭癌全症例の10年相対生存率は71.9%と比較的良好な生存率が示されている. 本統計は1999年から2002年とやや古い時期のものであるが手術率については37.3%と比較的低い割合であり, 従来より放射線治療radiation(以下RT)あるいは化学放射線治療chemoradiation(以下CRT)が行われる例が多いものと考えられる. 現在においても喉頭癌の治療は放射線治療を主体とした治療と手術を主体とした治療法に大別されるが, 適応も重なることが多...
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Published in | 喉頭 Vol. 31; no. 2; pp. 75 - 80 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本喉頭科学会
01.12.2019
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Summary: | 「はじめに」 喉頭癌は悪性腫瘍としては比較的治りやすい部類に入り, 2016年に国立がん研究センターから発表された10年生存率初集計においても喉頭癌全症例の10年相対生存率は71.9%と比較的良好な生存率が示されている. 本統計は1999年から2002年とやや古い時期のものであるが手術率については37.3%と比較的低い割合であり, 従来より放射線治療radiation(以下RT)あるいは化学放射線治療chemoradiation(以下CRT)が行われる例が多いものと考えられる. 現在においても喉頭癌の治療は放射線治療を主体とした治療と手術を主体とした治療法に大別されるが, 適応も重なることが多いため対象患者には各治療法の利点, 欠点および当該施設における治療成績を含めて説明することが望ましいと考える. 喉頭癌に対する手術を主体とした治療法には経口的切除, 頸部外切開から行う喉頭部分切除術(垂直部分切除術, 水平部分切除術), 喉頭亜全摘手術(supracricoid partial laryngectomy with cricohyoidoepiglottopexy or cricohyoidopexy), 喉頭全摘術などが代表的な術式として行われている. |
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ISSN: | 0915-6127 2185-4696 |
DOI: | 10.5426/larynx.31.75 |