ホルミウム・ヤグレーザーを用い鏡視下滑膜切除術を施行した慢性顎関節リウマチの1例
顎関節リウマチ患者に対し, ホルミウム・ヤグレーザーを用いた鏡視下滑膜切除術を行い, その有用性および安全性について検討した。 症例は, 24歳女性で, 慢性関節リウマチのため加療中であり, 顎関節痛を主訴に来院した。X線所見で下顎頭の変形, MRI所見では, joint effusionおよび非復位性関節円板前方転位を認めた。スプリント療法, 上関節腔洗浄療法等を施行するもその効果は認めなかった。 方法は, ホルミウム・ヤグレーザーを用いて滑膜切除を行った。術後顎関節痛は軽減し, 日常生活支障度も軽減した。また, 術中および術後の合併症は認めなかった。 顎関節リウマチに対する鏡視下滑膜切除術...
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Published in | Journal of the Japanese Society for the Temporomandibular Joint Vol. 12; no. 1; pp. 48 - 51 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本顎関節学会
2000
The Japanese Society for Temporomandibular Joint |
Subjects | |
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ISSN | 0915-3004 1884-4308 |
DOI | 10.11246/gakukansetsu1989.12.48 |
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Summary: | 顎関節リウマチ患者に対し, ホルミウム・ヤグレーザーを用いた鏡視下滑膜切除術を行い, その有用性および安全性について検討した。 症例は, 24歳女性で, 慢性関節リウマチのため加療中であり, 顎関節痛を主訴に来院した。X線所見で下顎頭の変形, MRI所見では, joint effusionおよび非復位性関節円板前方転位を認めた。スプリント療法, 上関節腔洗浄療法等を施行するもその効果は認めなかった。 方法は, ホルミウム・ヤグレーザーを用いて滑膜切除を行った。術後顎関節痛は軽減し, 日常生活支障度も軽減した。また, 術中および術後の合併症は認めなかった。 顎関節リウマチに対する鏡視下滑膜切除術におけるレーザー使用は安全であり, 有効な治療法になり得ると考えられた。 |
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ISSN: | 0915-3004 1884-4308 |
DOI: | 10.11246/gakukansetsu1989.12.48 |