自験例22例から検討した門脈ガス血症の手術適応
当院で経験した門脈ガス血症(以下,HPVG)22例を手術必要群14例と保存的治療可能群8例に群別化し,HPVGの初期診療において手術適応基準となりうる因子を解析した。CT画像所見で肝外門脈気腫(85.7% vs. 25.0%:P=0.0083),腸管気腫(64.3% vs. 12.5%:P=0.0310),腹水(78.6% vs. 25.0%:P=0.0260)を呈する症例が手術必要群に有意に多かった。上記のようなCT所見がHPVG症例に対する手術適応を決定するうえで有用かつ客観的な因子となりうると考えられた。...
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Published in | 日本腹部救急医学会雑誌 Vol. 39; no. 6; pp. 999 - 1005 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本腹部救急医学会
30.09.2019
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Subjects | |
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ISSN | 1340-2242 1882-4781 |
DOI | 10.11231/jaem.39.999 |
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Summary: | 当院で経験した門脈ガス血症(以下,HPVG)22例を手術必要群14例と保存的治療可能群8例に群別化し,HPVGの初期診療において手術適応基準となりうる因子を解析した。CT画像所見で肝外門脈気腫(85.7% vs. 25.0%:P=0.0083),腸管気腫(64.3% vs. 12.5%:P=0.0310),腹水(78.6% vs. 25.0%:P=0.0260)を呈する症例が手術必要群に有意に多かった。上記のようなCT所見がHPVG症例に対する手術適応を決定するうえで有用かつ客観的な因子となりうると考えられた。 |
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ISSN: | 1340-2242 1882-4781 |
DOI: | 10.11231/jaem.39.999 |