経口抗がん薬薬物治療におけるプロトコールに基づく副作用管理の試み 長崎大学病院と長崎県薬剤師会会員薬局の連携取り組み
「緒言」がん化学療法で用いる薬剤は, 分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬など多数開発され, 各種の診療ガイドラインや臨床試験に基づいた標準治療が確立し, がん患者を外来で管理して薬物治療を実施する外来がん化学療法が展開されている. そのため, 医薬分業が普及することに伴い, 病院では経口抗がん薬や支持療法薬などの外来がん化学療法が院外処方となり, 応需する薬局において適切な服薬指導の実践や薬局と医療機関の連携の必要性も高まっている. また, 「医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について (平成22年4月30日, 厚生労働省医政局長通知) 」では, 薬剤師を積極的に活用することが...
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Published in | 医療薬学 Vol. 46; no. 9; pp. 503 - 514 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人日本医療薬学会
10.09.2020
日本医療薬学会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1346-342X 1882-1499 |
DOI | 10.5649/jjphcs.46.503 |
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Summary: | 「緒言」がん化学療法で用いる薬剤は, 分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬など多数開発され, 各種の診療ガイドラインや臨床試験に基づいた標準治療が確立し, がん患者を外来で管理して薬物治療を実施する外来がん化学療法が展開されている. そのため, 医薬分業が普及することに伴い, 病院では経口抗がん薬や支持療法薬などの外来がん化学療法が院外処方となり, 応需する薬局において適切な服薬指導の実践や薬局と医療機関の連携の必要性も高まっている. また, 「医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について (平成22年4月30日, 厚生労働省医政局長通知) 」では, 薬剤師を積極的に活用することが可能な業務の例として, 「薬剤の種類, 投与量, 投与方法, 投与期間等の変更や検査のオーダについて, 医師・薬剤師等により事前に作成・合意されたプロトコールに基づき, 専門的知見の活用を通じて, 医師等と協働して実施すること. 」が示された. |
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ISSN: | 1346-342X 1882-1499 |
DOI: | 10.5649/jjphcs.46.503 |