日本小児理学療法学会学術大会における研究演題抄録の計量書誌学的分析
目的:第1-9回「日本小児理学療法学会学術大会」の研究演題抄録を計量書誌学的に分析し,小児理学療法研究の傾向とその年次推移を明らかにすることを目的とした。方法:選択基準に基づき抽出した研究演題抄録を2名の評価者が解析項目の各定義に従ってコード化した。筆頭演者の所属,研究デザイン,研究目的,対象者の疾患名 · 状態,アウトカムの分類に関して全553演題を分析した。結果:研究デザインは症例報告,研究目的は解剖 · 生理 · 病態が最も多かった。対象者の疾患名 · 状態は,脳性麻痺が最も多く,健常児,神経発達症群が続いた。アウトカムの分類は,活動と参加の「運動 · 移動」が最も多かった。症例報告は2...
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Published in | 小児理学療法学 Vol. 3; no. 1; pp. 21 - 33 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本小児理学療法学会
31.03.2025
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 2758-6456 |
DOI | 10.60187/jjppt.2311 |
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Summary: | 目的:第1-9回「日本小児理学療法学会学術大会」の研究演題抄録を計量書誌学的に分析し,小児理学療法研究の傾向とその年次推移を明らかにすることを目的とした。方法:選択基準に基づき抽出した研究演題抄録を2名の評価者が解析項目の各定義に従ってコード化した。筆頭演者の所属,研究デザイン,研究目的,対象者の疾患名 · 状態,アウトカムの分類に関して全553演題を分析した。結果:研究デザインは症例報告,研究目的は解剖 · 生理 · 病態が最も多かった。対象者の疾患名 · 状態は,脳性麻痺が最も多く,健常児,神経発達症群が続いた。アウトカムの分類は,活動と参加の「運動 · 移動」が最も多かった。症例報告は206演題あり,そのうち81演題(39.3%)で「定量的アウトカム」であった。結論:本研究の結果は,今後の小児理学療法研究の方向性を示唆し,質の向上に貢献する可能性がある。 |
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ISSN: | 2758-6456 |
DOI: | 10.60187/jjppt.2311 |