COVID-19禍におけるantimicrobial stewardshipコロナ時代の抗菌薬適正使用

新型コロナウイルス感染症のパンデミックの時代に,従来のような抗菌薬適正使用プログラムの施行は困難である.なぜ,それが困難なのか,その構造を理解する必要がある.しかし,コロナの時代であっても,あるいはコロナの時代だからこそ抗菌薬適正使用は重要である.抗菌薬適正使用は適切な診断が前提であり,正しい診断が正しい治療をもたらし,正しい治療こそが抗菌薬適正使用である.「正しい治療」の吟味には科学的,臨床医学的吟味が必要で,これを欠いたままで悪い意味での「現場の肌感覚」をそのまま診療現場に持ち込んではならない....

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Published in日本環境感染学会誌 Vol. 37; no. 4; pp. 115 - 118
Main Author 岩田, 健太郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本環境感染学会 25.07.2022
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Summary:新型コロナウイルス感染症のパンデミックの時代に,従来のような抗菌薬適正使用プログラムの施行は困難である.なぜ,それが困難なのか,その構造を理解する必要がある.しかし,コロナの時代であっても,あるいはコロナの時代だからこそ抗菌薬適正使用は重要である.抗菌薬適正使用は適切な診断が前提であり,正しい診断が正しい治療をもたらし,正しい治療こそが抗菌薬適正使用である.「正しい治療」の吟味には科学的,臨床医学的吟味が必要で,これを欠いたままで悪い意味での「現場の肌感覚」をそのまま診療現場に持ち込んではならない.
ISSN:1882-532X
1883-2407
DOI:10.4058/jsei.37.115