効果的なICTラウンド活動~継続的な評価と現場を支える活動

ICTラウンドによりある程度の院内環境整備が進むと,ラウンドそのものが形骸化しやすいことが問題となっている.当院は2015年からICTラウンドとして,4職種での環境ラウンド(各部署の環境を評価するラウンド)と感染対策ラウンド(患者への感染対策の実施状況を評価するラウンド)を開始している.ラウンドの方法について継続的な見直しを行い,ラウンド活動の質的な向上に取り組んでいる.現在は,各部署が主体的に感染のリスクを評価,対策を実践し,ICTラウンドは部署の対策を確認,支援する活動と捉えている.部署が主体的に感染対策を考えることでより効果的な感染対策が実践されることを期待している....

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Published in日本環境感染学会誌 Vol. 36; no. 4; pp. 196 - 204
Main Authors 太田, 悦子, 長田, 麻友子, 吉田, 寿雄, 吉岡, 範, 小門, 諒平, 鍋谷, 佳子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本環境感染学会 23.07.2021
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Summary:ICTラウンドによりある程度の院内環境整備が進むと,ラウンドそのものが形骸化しやすいことが問題となっている.当院は2015年からICTラウンドとして,4職種での環境ラウンド(各部署の環境を評価するラウンド)と感染対策ラウンド(患者への感染対策の実施状況を評価するラウンド)を開始している.ラウンドの方法について継続的な見直しを行い,ラウンド活動の質的な向上に取り組んでいる.現在は,各部署が主体的に感染のリスクを評価,対策を実践し,ICTラウンドは部署の対策を確認,支援する活動と捉えている.部署が主体的に感染対策を考えることでより効果的な感染対策が実践されることを期待している.
ISSN:1882-532X
1883-2407
DOI:10.4058/jsei.36.196