モデル・コア・カリキュラムG. 臨床実習における到達目標の検討

モデル・コア・カリキュラム「G. 臨床実習における到達目標」を, 診療参加型の臨床実習において実行可能な内容であるか否かという視点から検討した. このコア・カリキュラムとは別に, 共用試験実施機構医科OSCE分科会から到達目標の修正案が発表され, 厚生労働省の「研修医の臨床実技能力評価に係る研究班」も医学部卒業の時点での技能と態度の到達目標を提示している. 臨床実習の到達目標は, それらとの整合性を図る必要があろう. 臨床判断やプレゼンテーションといった基礎的臨床技能についてはさらに強調すべきであると考える. コア診療科で経験すべき症例は, 幅広い臨床能力をもった臨床医を育成するという視点から...

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Published in医学教育 Vol. 35; no. 1; pp. 3 - 7
Main Authors 高桑, 雄一, 田辺, 政裕, 武田, 裕子, 稲葉, 裕, 江口, 光興, 大野, 良三, 山本, 博道, 豊田, 長康, 伊藤, 和夫, 伴, 信太郎, 後藤, 英司, 阿部, 好文, 福島, 統, 神津, 忠彦, 松尾, 理
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医学教育学会 25.02.2004
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ISSN0386-9644
2185-0453
DOI10.11307/mededjapan1970.35.3

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Summary:モデル・コア・カリキュラム「G. 臨床実習における到達目標」を, 診療参加型の臨床実習において実行可能な内容であるか否かという視点から検討した. このコア・カリキュラムとは別に, 共用試験実施機構医科OSCE分科会から到達目標の修正案が発表され, 厚生労働省の「研修医の臨床実技能力評価に係る研究班」も医学部卒業の時点での技能と態度の到達目標を提示している. 臨床実習の到達目標は, それらとの整合性を図る必要があろう. 臨床判断やプレゼンテーションといった基礎的臨床技能についてはさらに強調すべきであると考える. コア診療科で経験すべき症例は, 幅広い臨床能力をもった臨床医を育成するという視点から, 精選しなおすことも提言したい.
ISSN:0386-9644
2185-0453
DOI:10.11307/mededjapan1970.35.3