小倉記念病院におけるハートチームの現状と将来─外科医側からの視点
多職種で構成されたハートチームでの治療方針決定が安全かつ有効と言われている. 経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVR)の適応が外科的ハイリスクからローリスクへ拡大されゲートキーパーとしての外科医の役割が減る一方で,透析患者への適応拡大やTAVRの解剖学的ハイリスク症例も増え,新たな議論が必要となっている.しかし近年,働き方改革とコロナウイルスによる3密回避でハートチームのコミュニケーション不足が危惧されたため,各部署にアンケート調査を行ったところ,多くのメンバーはハートチームが必要で有効に機能していると感じていた.制約が増えたものの,各部署との良好なコミュニケーション維持が大切と思われた....
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Published in | 日本臨床麻酔学会誌 Vol. 42; no. 7; pp. 606 - 611 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本臨床麻酔学会
15.11.2022
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Summary: | 多職種で構成されたハートチームでの治療方針決定が安全かつ有効と言われている. 経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVR)の適応が外科的ハイリスクからローリスクへ拡大されゲートキーパーとしての外科医の役割が減る一方で,透析患者への適応拡大やTAVRの解剖学的ハイリスク症例も増え,新たな議論が必要となっている.しかし近年,働き方改革とコロナウイルスによる3密回避でハートチームのコミュニケーション不足が危惧されたため,各部署にアンケート調査を行ったところ,多くのメンバーはハートチームが必要で有効に機能していると感じていた.制約が増えたものの,各部署との良好なコミュニケーション維持が大切と思われた. |
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ISSN: | 0285-4945 1349-9149 |
DOI: | 10.2199/jjsca.42.606 |