最小移動距離配置計画法を用いた広域病床整備計画

以上本研究では多次元傾斜法による移動距離最小化モデルを用いて, 県レベルの市町村間入院病床配置計画に有用な指針が数量的に得られることを示した。本研究では, 大学病院から有床診療所までを含む全入院施設をひとまとめにして扱っているが, これらの施設需要の性格は当然異っていると考えなければならない。それぞれの機能に応じて異なる減衰パラメーター(β)を用いる「多段階モデル」を開発することが今後の研究の方向と考えられる。なお, 本論文は文部省科学研究費補助金(一般B, 昭和55-57年度, 代表者筑波大学教授栗原嘉一郎)「医療施設の地域計画のための施設需要予測と医療・施設構成のあり方に関する研究」の一部...

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Published in日本建築学会論文報告集 Vol. 322; pp. 101 - 107
Main Author 谷村, 秀彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本建築学会 01.12.1982
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Summary:以上本研究では多次元傾斜法による移動距離最小化モデルを用いて, 県レベルの市町村間入院病床配置計画に有用な指針が数量的に得られることを示した。本研究では, 大学病院から有床診療所までを含む全入院施設をひとまとめにして扱っているが, これらの施設需要の性格は当然異っていると考えなければならない。それぞれの機能に応じて異なる減衰パラメーター(β)を用いる「多段階モデル」を開発することが今後の研究の方向と考えられる。なお, 本論文は文部省科学研究費補助金(一般B, 昭和55-57年度, 代表者筑波大学教授栗原嘉一郎)「医療施設の地域計画のための施設需要予測と医療・施設構成のあり方に関する研究」の一部をなすものである。研究の過程において, 同大栗原嘉一郎教授・富江伸治助教授から貴重な助言を得た。患者調査データの利用は茨城県衛生部の御好意に依る。また同大広川協一技官, 同大学院生小室・赤木両君の協力を得た。記して感謝する。
ISSN:0387-1185
2433-0027
DOI:10.3130/aijsaxx.322.0_101