消化器外科領域の安全で有効な術野消毒

手術野の皮膚消毒は,ヨード系消毒薬・アルコール製剤・グルコン酸クロルヘキシジンが頻用される消毒薬であるが,新たな皮膚消毒薬であるオラネキシジンの有効性を検証したRCTが報告された.一方,消化器外科領域の術野消毒では粘膜を含んだ術野の消毒に対しては,多くの消毒薬が禁忌であることから,各薬剤の有効性と注意点を理解して選択をする必要がある.本稿では,消化器外科領域の術野消毒で頻用される薬剤について,適応や禁忌,注意点を解説するとともに,有効性に関する最近の研究結果をまとめる....

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Published in日本環境感染学会誌 Vol. 38; no. 3; pp. 75 - 79
Main Authors 畑, 啓昭, 佐治, 雅史, 飯尾, 恵
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本環境感染学会 25.05.2023
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Summary:手術野の皮膚消毒は,ヨード系消毒薬・アルコール製剤・グルコン酸クロルヘキシジンが頻用される消毒薬であるが,新たな皮膚消毒薬であるオラネキシジンの有効性を検証したRCTが報告された.一方,消化器外科領域の術野消毒では粘膜を含んだ術野の消毒に対しては,多くの消毒薬が禁忌であることから,各薬剤の有効性と注意点を理解して選択をする必要がある.本稿では,消化器外科領域の術野消毒で頻用される薬剤について,適応や禁忌,注意点を解説するとともに,有効性に関する最近の研究結果をまとめる.
ISSN:1882-532X
1883-2407
DOI:10.4058/jsei.38.75