新しい推奨ピーク値を目標とした新生児に対するアルベカシン 1 日1 回投与法の検討

アルベカシン(ABK)推奨ピーク値改訂にもとづき,新生児14 症例(在胎期間27.3±4.2 週)に対してABK1 日1 回投与法を検討した.小児用ハベカシンTDM 解析ソフトでの予測値を参考に平均6.2±0.4mg/kg を24~48 時間間隔で投与し,平均ピーク値15.2±4.3μg/mL,平均トラフ値2.1±1.4μg/mL であった.実測値(y)と予測値(x)の回帰式はy=0.931x+0.969(R2=0.769,n=35)であり,良好な相関が認められた.有効率は78.6%であり,明らかな有害事象は認めなかった.新生児に対してもABK 1 日1 回投与法は選択肢の1 つになると考えら...

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Published in感染症学雑誌 Vol. 84; no. 6; pp. 727 - 733
Main Author 木下, 大介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本感染症学会 20.11.2010
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Summary:アルベカシン(ABK)推奨ピーク値改訂にもとづき,新生児14 症例(在胎期間27.3±4.2 週)に対してABK1 日1 回投与法を検討した.小児用ハベカシンTDM 解析ソフトでの予測値を参考に平均6.2±0.4mg/kg を24~48 時間間隔で投与し,平均ピーク値15.2±4.3μg/mL,平均トラフ値2.1±1.4μg/mL であった.実測値(y)と予測値(x)の回帰式はy=0.931x+0.969(R2=0.769,n=35)であり,良好な相関が認められた.有効率は78.6%であり,明らかな有害事象は認めなかった.新生児に対してもABK 1 日1 回投与法は選択肢の1 つになると考えられた.
ISSN:0387-5911
1884-569X
DOI:10.11150/kansenshogakuzasshi.84.727