放射性廃棄物の処分—廃棄物処分における自然放射性核種としてのウランの取り扱い

放射性廃棄物を処分する場合に,自然環境中に存在する自然放射性核種との関係をどのように考えればよいか,その観点から諸外国における放射性廃棄物の取り扱いをまとめた。また,1980年代にDe Minimisとして世界が概念を共有していた,取るに足らない放射能に対する考え方,及び,それを世界が合意した免除,クリアランスといった概念の構築についてまとめた。さらに,放射性廃棄物の処分や免除,クリアランスについて,各国がどのように制度化したのか,そして,この制度化に当たり,ウラン核種を代表とする自然放射性核種がどのように関係しているか確認する。...

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Bibliographic Details
Published inRADIOISOTOPES Vol. 66; no. 12; pp. 641 - 693
Main Author 麓, 弘道
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本アイソトープ協会 15.12.2017
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ISSN0033-8303
1884-4111
DOI10.3769/radioisotopes.66.641

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Summary:放射性廃棄物を処分する場合に,自然環境中に存在する自然放射性核種との関係をどのように考えればよいか,その観点から諸外国における放射性廃棄物の取り扱いをまとめた。また,1980年代にDe Minimisとして世界が概念を共有していた,取るに足らない放射能に対する考え方,及び,それを世界が合意した免除,クリアランスといった概念の構築についてまとめた。さらに,放射性廃棄物の処分や免除,クリアランスについて,各国がどのように制度化したのか,そして,この制度化に当たり,ウラン核種を代表とする自然放射性核種がどのように関係しているか確認する。
ISSN:0033-8303
1884-4111
DOI:10.3769/radioisotopes.66.641