胸壁に発生した巨大変性型神経鞘腫の1例
症例は41歳, 女性.背部痛と労作時呼吸困難を主訴に当科紹介.胸部X線写真, CTにて左胸腔内に巨大腫瘍 (20×15cm) が存在し, 第6肋間動脈造影では腫瘍への強いfeedingをみとめた.手術は左第6肋骨床開胸にて施行.腫瘍は表面が易出血性であり, 背側の第6肋骨と強く癒着していた.第6肋間との癒着を剥離第6肋間動静脈の合併切除をしたのちは腫瘍は比較的容易に摘出できた.その後は圧排されていた左下葉も充分換気出来るようになった。術後経過は良好であり術後21日に退院となった.病理はAncient Neurilemmoma (変性型神経鞘腫) であった...
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Published in | 日本呼吸器外科学会雑誌 Vol. 13; no. 4; pp. 551 - 555 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
15.05.1999
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Subjects | |
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ISSN | 0919-0945 1881-4158 |
DOI | 10.2995/jacsurg.13.551 |
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Summary: | 症例は41歳, 女性.背部痛と労作時呼吸困難を主訴に当科紹介.胸部X線写真, CTにて左胸腔内に巨大腫瘍 (20×15cm) が存在し, 第6肋間動脈造影では腫瘍への強いfeedingをみとめた.手術は左第6肋骨床開胸にて施行.腫瘍は表面が易出血性であり, 背側の第6肋骨と強く癒着していた.第6肋間との癒着を剥離第6肋間動静脈の合併切除をしたのちは腫瘍は比較的容易に摘出できた.その後は圧排されていた左下葉も充分換気出来るようになった。術後経過は良好であり術後21日に退院となった.病理はAncient Neurilemmoma (変性型神経鞘腫) であった |
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ISSN: | 0919-0945 1881-4158 |
DOI: | 10.2995/jacsurg.13.551 |