閉塞性黄疸を呈したBorrmann4型胃癌十二指腸浸潤の一例

• Published in: Progress of Digestive Endoscopy Vol. 104; no. 1; pp. 74 - 75
• Main Authors: 大西, 良尚, 牛腸, 俊彦, 森, 大地, 山崎, 裕太, 菊池, 一生, 居軒, 和也, 紺田, 健一, 片桐, 敦, 山村, 冬彦, 吉田, 仁
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 21.06.2024; 日本消化器内視鏡学会関東支部会
• Subjects: 胃癌十二指腸浸潤; 閉塞性黄疸
• ISSN: 1348-9844; 2187-4999
• DOI: 10.11641/pde.104.1_74

「症例」患者: 70代, 男性. 主訴: 黄疸. 既往歴: 高血圧, 脂質異常症, 甲状腺機能低下症. 現病歴: 前医で肝機能障害(AST 225U/L, ALT 341U/L, γ-GTP 236U/L, ALP 616U/L)と超音波検査で総胆管拡張を認め, 内視鏡的逆行性胆管膵管造影(Endoscopic Retrograde Cholangio Pancreatography: ERCP)を試みられたが, 乳頭部が同定できず, 当院に精査加療目的で紹介となり, X年Y月に入院した. 来院時現症: 身長157cm, 体重46.5kg, 意識清明, 体温36.5℃, 脈拍72回/分(整), 血圧119/64mmHg, 呼吸回数18回/分, SpO2 99%(室内気), 身体所見に特記すべき異常を認めなかった. 血液検査所見: T-Bil 1.5mg/dL, D-Bil 0.4mg/dL, AST 69U/L, ALT 121U/L, γ-GTP 1303U/L, ALP 487U/L, CA19-9 2971U/mlと肝胆道系酵素, 腫瘍マーカーの上昇を認めた.