6. High Resolution Manometryによる食道運動の評価 アカラシア以外の食道運動障害(III)
アカラシア以外の一次性食道運動障害としてはdiffuse esophageal spasm, nutcracker esophagus, hypertensive LESおよび正常な食道運動ではないが一次性食道運動障害の定義を満たさないnonspecific esophageal motility disorderがある. これらの食道運動障害の症状はつかえ感, 胸痛, 前胸部の不快感などである. われわれの検討では一次性食道運動障害の56.4%がアカラシア, 6.4%がdiffuse esophageal spasm, 2.6%がnutcracker esophagus, 34.6%がnon...
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Published in | 日本医科大学医学会雑誌 Vol. 6; no. 3; pp. 98 - 100 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本医科大学医学会
2010
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Online Access | Get full text |
ISSN | 1349-8975 1880-2877 |
DOI | 10.1272/manms.6.98 |
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Summary: | アカラシア以外の一次性食道運動障害としてはdiffuse esophageal spasm, nutcracker esophagus, hypertensive LESおよび正常な食道運動ではないが一次性食道運動障害の定義を満たさないnonspecific esophageal motility disorderがある. これらの食道運動障害の症状はつかえ感, 胸痛, 前胸部の不快感などである. われわれの検討では一次性食道運動障害の56.4%がアカラシア, 6.4%がdiffuse esophageal spasm, 2.6%がnutcracker esophagus, 34.6%がnonspecific esophageal motility disorderであった. 内視鏡所見で明らかな所見がみられない症例においては食道運動障害の可能性を常に念頭に置き診療する必要がある. 「diffuse esophageal spasm患者の食道内圧所見」diffuse esophageal spasmの食道内圧検査による必須所見は, (1)水嚥下時の同期性収縮波(>10%), (2)間欠的な正常蠕動波の出現である. |
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ISSN: | 1349-8975 1880-2877 |
DOI: | 10.1272/manms.6.98 |