二変量解析によるラジオイムノアッセイの精度管理
ラジオイムノアッセイ (RIA) において重複測定で行われる管理血清の値は二変量正規分布を示すと考えられる。そのさい, 二変量の間の相関を零と考えて真円を用いて精度と正確度を管理する方法が報告されている。しかし, RIAにおいては一般に測定間精度が測定内精度より大きく, その結果, 二変量の間には有意の相関が認められる。そのため, 上記方法における精度管理では相当数のサンプルが正確度の管理領域外に分布する。そこで著者らはMahalanobisの汎距離を用いて等確率長円を画き, 精度管理をする方法を試みた。この方法で第一主成分は測定間精度を, 第二主成分は測定内精度を示すと考えられる。またこの長...
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Published in | RADIOISOTOPES Vol. 33; no. 6; pp. 370 - 375 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本アイソトープ協会
01.06.1984
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ISSN | 0033-8303 1884-4111 |
DOI | 10.3769/radioisotopes.33.6_370 |
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Summary: | ラジオイムノアッセイ (RIA) において重複測定で行われる管理血清の値は二変量正規分布を示すと考えられる。そのさい, 二変量の間の相関を零と考えて真円を用いて精度と正確度を管理する方法が報告されている。しかし, RIAにおいては一般に測定間精度が測定内精度より大きく, その結果, 二変量の間には有意の相関が認められる。そのため, 上記方法における精度管理では相当数のサンプルが正確度の管理領域外に分布する。そこで著者らはMahalanobisの汎距離を用いて等確率長円を画き, 精度管理をする方法を試みた。この方法で第一主成分は測定間精度を, 第二主成分は測定内精度を示すと考えられる。またこの長円によって大部分の測定点の分布を説明することができる。 |
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ISSN: | 0033-8303 1884-4111 |
DOI: | 10.3769/radioisotopes.33.6_370 |