女性スポーツ経験者におけるスポーツの早期専門化と外傷・障害リスクとの関連性について

【目的】本邦におけるスポーツ早期専門化の現状,および早期専門化と外傷・障害リスクとの関連性について検討することである。【方法】スポーツ経験がある女子大学生を対象にアンケート調査にて小学1~3年・小学4~6年・中学・高校の各年代におけるスポーツ歴,スポーツ専門化度,活動日数,既往歴を聴取した。【結果】専門化度は,高校・中学ともに小学1~3年,小学4~6年より有意に「高」である割合が高かった。また年間8ヶ月以上活動している割合も年代が上がると高く,中学と高校では約95 %以上が8ヶ月以上活動していた。外傷ではすべての年代間で,障害では小学1~3年・小学4~6年・高校で専門化度が高いほど有症率が高か...

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Published inスポーツ理学療法学 Vol. 2; no. 1; pp. 22 - 31
Main Authors 今, 花夏, 鈴川, 仁人, 細川, 由梨, 永野, 康治, 大山, 高
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本スポーツ理学療法学会 2024
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ISSN2758-4356
DOI10.57495/jjspt.2.1_22

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Summary:【目的】本邦におけるスポーツ早期専門化の現状,および早期専門化と外傷・障害リスクとの関連性について検討することである。【方法】スポーツ経験がある女子大学生を対象にアンケート調査にて小学1~3年・小学4~6年・中学・高校の各年代におけるスポーツ歴,スポーツ専門化度,活動日数,既往歴を聴取した。【結果】専門化度は,高校・中学ともに小学1~3年,小学4~6年より有意に「高」である割合が高かった。また年間8ヶ月以上活動している割合も年代が上がると高く,中学と高校では約95 %以上が8ヶ月以上活動していた。外傷ではすべての年代間で,障害では小学1~3年・小学4~6年・高校で専門化度が高いほど有症率が高かった。【結論】本邦では小学校年代から年間を通してスポーツ活動が多く,専門化度が高いほど外傷・障害リスクが高くなることが示唆された。
ISSN:2758-4356
DOI:10.57495/jjspt.2.1_22