医薬品データサイエンス領域の最先端トピックスを批判的に論ずる
「1. 最初に」私の40年の薬学研究の経歴の最大の特徴は, プロフィールに記載のように企業と病院・アカデミアのキャリアを約20年ずつ, そして今年からは規制当局という, 価値観からして全く異なる立場から薬に関わり続けてきたことである. 今回, 身に余る大袈裟な「偉人伝」というお題をいただき大変気恥ずかしいのだが, このように私は1つの研究分野を求道的に極めたというような経歴ではないので, 立場にこだわらない全く自由な視点から, 私の研究領域~薬物動態学, 臨床薬理学領域のモデリングとシミュレーション~のいくつかのトピックスについて, 気兼ねなく批判的な意見を述べ, 読者に新しい視点を提供するの...
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Published in | 薬剤学 Vol. 85; no. 1; pp. 25 - 29 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本薬剤学会
2025
日本薬剤学会 |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0372-7629 2188-3149 |
DOI | 10.14843/jpstj.85.25 |
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Summary: | 「1. 最初に」私の40年の薬学研究の経歴の最大の特徴は, プロフィールに記載のように企業と病院・アカデミアのキャリアを約20年ずつ, そして今年からは規制当局という, 価値観からして全く異なる立場から薬に関わり続けてきたことである. 今回, 身に余る大袈裟な「偉人伝」というお題をいただき大変気恥ずかしいのだが, このように私は1つの研究分野を求道的に極めたというような経歴ではないので, 立場にこだわらない全く自由な視点から, 私の研究領域~薬物動態学, 臨床薬理学領域のモデリングとシミュレーション~のいくつかのトピックスについて, 気兼ねなく批判的な意見を述べ, 読者に新しい視点を提供するのが良いのではと考えた. あくまで私の所属組織等とは無関係の私見として, ご理解いただきたい. なお, 私の一般的な研究遍歴については, 別に原稿をまとめたので興味のある読者はそちらを参照いただけると幸いである. |
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ISSN: | 0372-7629 2188-3149 |
DOI: | 10.14843/jpstj.85.25 |