口腔・中咽頭がん患者の放射線性顎骨壊死発症リスク因子について:多施設共同後ろ向き研究の結果より
2008年〜2017年に6施設で放射線治療を行った口腔・中咽頭がん患者366例において,放射線顎骨壊死(ORN)の発症リスク因子をCox比例ハザードモデルにて解析した。その結果,根尖病巣,重度歯周病,血清クレアチニン上昇がORN発症リスクを有意に増大させ,IMRT,照射前抜歯がリスクを有意に低下させた。照射後抜歯は有意ではなかったがリスクを増加させた。今後,ORNの発症予防法を確立する必要がある。...
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Published in | 日本口腔腫瘍学会誌 Vol. 31; no. 3; pp. 117 - 120 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本口腔腫瘍学会
2019
日本口腔腫瘍学会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0915-5988 1884-4995 |
DOI | 10.5843/jsot.31.117 |
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Summary: | 2008年〜2017年に6施設で放射線治療を行った口腔・中咽頭がん患者366例において,放射線顎骨壊死(ORN)の発症リスク因子をCox比例ハザードモデルにて解析した。その結果,根尖病巣,重度歯周病,血清クレアチニン上昇がORN発症リスクを有意に増大させ,IMRT,照射前抜歯がリスクを有意に低下させた。照射後抜歯は有意ではなかったがリスクを増加させた。今後,ORNの発症予防法を確立する必要がある。 |
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ISSN: | 0915-5988 1884-4995 |
DOI: | 10.5843/jsot.31.117 |