頸部食道癌化学放射線治療後10年目に再発を認めた1例
「はじめに」食道癌ガイドラインでSM以深の癌は外科的治療が標準とされているが, 頸部食道癌に関しては手術侵襲を考慮し化学放射線療法(Chemoradiotherapy: CRT)を選択することも多い. さらに遺残再発例に救済治療を行うことで根治を目指してきた. 今回, 頸部食道癌にてCRT後CRを得たのち10年目に進行癌として再発を認めた1例を経験したため報告する. 「症例」患者: 73歳, 男性. 主訴: 嚥下時違和感 既往歴: 心房細動, 特発性間質性肺炎, 食道癌CRT後. 生活歴: 飲酒 日本酒1合/日, 喫煙 30本/日×16年. 現病歴: 62歳時に頸部食道癌(切歯17 - 20c...
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Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 91; no. 1; pp. 130 - 131 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
08.12.2017
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
Subjects | |
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ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
DOI | 10.11641/pde.91.1_130 |
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Summary: | 「はじめに」食道癌ガイドラインでSM以深の癌は外科的治療が標準とされているが, 頸部食道癌に関しては手術侵襲を考慮し化学放射線療法(Chemoradiotherapy: CRT)を選択することも多い. さらに遺残再発例に救済治療を行うことで根治を目指してきた. 今回, 頸部食道癌にてCRT後CRを得たのち10年目に進行癌として再発を認めた1例を経験したため報告する. 「症例」患者: 73歳, 男性. 主訴: 嚥下時違和感 既往歴: 心房細動, 特発性間質性肺炎, 食道癌CRT後. 生活歴: 飲酒 日本酒1合/日, 喫煙 30本/日×16年. 現病歴: 62歳時に頸部食道癌(切歯17 - 20cm, Type1, T2N0M0 Stage II)と診断された. 喉頭全摘を回避するため, CRT(Low dose FP CDDP7.5mg/day + 5-FU375mg/body, total 60Gy)を施行され, 2コース施行後の効果判定はCRだった. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.91.1_130 |