砂川市立病院への医師集積についての歴史的検討
北海道の多くの過疎地域では医師不足を背景とする医療の過疎化が深刻であるが、砂川市においては砂川市立病院への医師集積を要因として医療提供体制が充実している。その要因としては、同病院への医療の集約化の動きや地域経済の衰退を背景とした周辺自治体病院の機能縮小、また地域医療の枠組みの中での医療機関の役割分担が進んだことが挙げられる。地域人口の減少が続き、地域の過疎化が深刻さを増す中、今後は砂川市立病院のダウンサイジングや周辺自治体病院の統廃合についての議論が必要となる。二次医療圏内における医療機能の調整過程での自治体間の議論が、ここでの地域医療の継続に大きな影響を与えるであろう。...
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Published in | 医療福祉政策研究 Vol. 5; no. 1; pp. 95 - 119 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本医療福祉政策学会
2022
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 2433-6858 |
DOI | 10.20690/jhwp.5.1_95 |
Cover
Summary: | 北海道の多くの過疎地域では医師不足を背景とする医療の過疎化が深刻であるが、砂川市においては砂川市立病院への医師集積を要因として医療提供体制が充実している。その要因としては、同病院への医療の集約化の動きや地域経済の衰退を背景とした周辺自治体病院の機能縮小、また地域医療の枠組みの中での医療機関の役割分担が進んだことが挙げられる。地域人口の減少が続き、地域の過疎化が深刻さを増す中、今後は砂川市立病院のダウンサイジングや周辺自治体病院の統廃合についての議論が必要となる。二次医療圏内における医療機能の調整過程での自治体間の議論が、ここでの地域医療の継続に大きな影響を与えるであろう。 |
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ISSN: | 2433-6858 |
DOI: | 10.20690/jhwp.5.1_95 |