脳梗塞の診療情報提供書における記載項目 地域連携クリティカルパス作成時における調査

脳梗塞の地域連携クリティカルパス(パス)を作成するにあたり,急性期5病院とリハビリテーション(リハ)13病院の間の診療情報提供書を充実させる目的で,それぞれが相手の診療情報提供書に望む記載項目は何かについてアンケートを行った.急性期病院とリハ病院に同じ質問をした14項目のうち4項目では必要という回答がリハ病院で有意に多かった.記載要望が多かった項目の大部分は現在記載されているという結果であったが,急性期病院からリハ病院に望む「Barthel Indexの項目別点数」,リハ病院から急性期病院に望む「患者家族への説明内容」と「modified Rankin Scale」については,現在記載している...

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Published inリハビリテーション医学 Vol. 43; no. 12; pp. 834 - 838
Main Authors 徳永, 誠, 平野, 照之, 橋本, 洋一郎, 渡邊, 進, 平田, 好文, 山永, 裕明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 日本リハビリテーション医学会 2006
日本リハビリテーション医学会
Subjects
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ISSN0034-351X
1880-778X
DOI10.2490/jjrm1963.43.834

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Summary:脳梗塞の地域連携クリティカルパス(パス)を作成するにあたり,急性期5病院とリハビリテーション(リハ)13病院の間の診療情報提供書を充実させる目的で,それぞれが相手の診療情報提供書に望む記載項目は何かについてアンケートを行った.急性期病院とリハ病院に同じ質問をした14項目のうち4項目では必要という回答がリハ病院で有意に多かった.記載要望が多かった項目の大部分は現在記載されているという結果であったが,急性期病院からリハ病院に望む「Barthel Indexの項目別点数」,リハ病院から急性期病院に望む「患者家族への説明内容」と「modified Rankin Scale」については,現在記載しているという回答が半数未満であった.急性期病院とリハ病院の間の診療情報提供書を充実させるには,お互いがどういう情報を求めているのかをまず知る必要がある.そして,地域全体でこの問題に取り組むには,地域連携パス作成がその良い機会になると思われる.
ISSN:0034-351X
1880-778X
DOI:10.2490/jjrm1963.43.834