小児科領域におけるCefmenoximeの基礎的, 臨床的研究
近年, CePhalosPorinC系i薬剤 (CEPs) の使用増加に伴いCePhalosPorinresistantの株による感染症も又増加している。そこでβ-Lactamase産生株の出現により, 従来のCEPs系抗生物質にかわるβ-Lactamaseに対して安定な薬剤の開発が望まれ, 7-Aminocephalosporanicacid (7-ACA) の7位の側鎖並びに3位の側鎖を変化させ, 新しい第4, 5群のCEPsが生れてきた。Cefmenoxime (CMX) は, その7-ACAの7位の側鎖にAminothiazolyl-methoxyiminoacetyl基を有し, 3位...
Saved in:
Published in | The Japanese Journal of Antibiotics Vol. 35; no. 10; pp. 2423 - 2439 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
01.10.1982
|
Online Access | Get full text |
ISSN | 0368-2781 2186-5477 |
DOI | 10.11553/antibiotics1968b.35.2423 |
Cover
Summary: | 近年, CePhalosPorinC系i薬剤 (CEPs) の使用増加に伴いCePhalosPorinresistantの株による感染症も又増加している。そこでβ-Lactamase産生株の出現により, 従来のCEPs系抗生物質にかわるβ-Lactamaseに対して安定な薬剤の開発が望まれ, 7-Aminocephalosporanicacid (7-ACA) の7位の側鎖並びに3位の側鎖を変化させ, 新しい第4, 5群のCEPsが生れてきた。Cefmenoxime (CMX) は, その7-ACAの7位の側鎖にAminothiazolyl-methoxyiminoacetyl基を有し, 3位側鎖にTetrazole環を有したものであり, そうすることで, 本剤は, β-Lactamaseに対する安定性を獲得し, 臨床上, 特に問題となるグラム陰性桿菌に対して, 優れた抗菌活性を示すようになつた。 今回, われわれはCMXを使用する機会を得たので, 本剤について抗菌力, 血清中, 髄液中濃度等の基礎的研究を行うと共に, 各種細菌感染症に使用したので, その成績について報告する。 |
---|---|
ISSN: | 0368-2781 2186-5477 |
DOI: | 10.11553/antibiotics1968b.35.2423 |