皮膚科領域の細菌感染症に対するCefmetazoleの使用経験

Cefmetazole (CMZ) は三共中央研究所で開発されたセファロスポラン酸の7α位にメトキシ基をもつセファマイシン系の抗生物質である (Fig. 1)。 特徴としては, β-Lactamaseに対する抵抗性が極めて強くセファロスポリン, ペニシリン耐性菌に有効であること, グラム陽性, 陰性菌に広い抗菌スペクトラムをもつこと, 毒性が弱いことなどが挙げられる。 今回, グラム陽性菌による中等症以上の各種皮膚科領域感染症に対してCMZを投与し, 多少の知見を得たのでここに報告する。...

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Bibliographic Details
Published inThe Japanese Journal of Antibiotics Vol. 34; no. 11; pp. 1465 - 1469
Main Author 松本, 忠彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本感染症医薬品協会 01.11.1981
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ISSN0368-2781
2186-5477
DOI10.11553/antibiotics1968b.34.1465

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Summary:Cefmetazole (CMZ) は三共中央研究所で開発されたセファロスポラン酸の7α位にメトキシ基をもつセファマイシン系の抗生物質である (Fig. 1)。 特徴としては, β-Lactamaseに対する抵抗性が極めて強くセファロスポリン, ペニシリン耐性菌に有効であること, グラム陽性, 陰性菌に広い抗菌スペクトラムをもつこと, 毒性が弱いことなどが挙げられる。 今回, グラム陽性菌による中等症以上の各種皮膚科領域感染症に対してCMZを投与し, 多少の知見を得たのでここに報告する。
ISSN:0368-2781
2186-5477
DOI:10.11553/antibiotics1968b.34.1465