健康診断では診断しえず, 心肺停止にて初めて診断されたBrugada症候群の1例
症例は47歳, 男性. 生来健康で既往歴・家族歴に特記すべきこと. 会議での発言中に突然意識消失をきたし, その場にいた同僚により直ちに心肺蘇生術が開始された. 救急車内で心室細動が確認され電気的除細動を行うも洞調律に復帰せず近医に搬送となった. 洞調律復帰後の心電図にてcoved型のBrugada型心電図を認めた. また, 心エコー上も異常所見なく, 冠動脈造影でも異常を認めなかった. ピルジカイニド負荷試験にてcoved型のBrugada型心電図変化を認め, ICDの植え込みを行った. 本症例は, 心室細動発作の2年および3年前に健康診断を受けており, その際の心電図では明らかなBrug...
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Published in | Shinzo Vol. 41; no. SUPPL.3; pp. S3_37 - S3_41 |
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Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益財団法人 日本心臓財団
2009
Japan Heart Foundation |
Subjects | |
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ISSN | 0586-4488 2186-3016 |
DOI | 10.11281/shinzo.41.S3_37 |
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Summary: | 症例は47歳, 男性. 生来健康で既往歴・家族歴に特記すべきこと. 会議での発言中に突然意識消失をきたし, その場にいた同僚により直ちに心肺蘇生術が開始された. 救急車内で心室細動が確認され電気的除細動を行うも洞調律に復帰せず近医に搬送となった. 洞調律復帰後の心電図にてcoved型のBrugada型心電図を認めた. また, 心エコー上も異常所見なく, 冠動脈造影でも異常を認めなかった. ピルジカイニド負荷試験にてcoved型のBrugada型心電図変化を認め, ICDの植え込みを行った. 本症例は, 心室細動発作の2年および3年前に健康診断を受けており, その際の心電図では明らかなBrugada型心電図異常を認めておらず, 今回の心室細動にて初めてBrugada症候群と診断されたので報告する. |
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ISSN: | 0586-4488 2186-3016 |
DOI: | 10.11281/shinzo.41.S3_37 |