国家標準にトレーサブルな放射性セシウム分析用玄米認証標準物質の開発

放射性セシウム分析の妥当性が確認できる玄米認証標準物質を開発した。2011年に収穫された玄米粒を均質化し,認証標準物質の原料とした。134Cs, 137Cs放射能濃度の認証値は校正されたGe半導体検出器による測定で決定した。Ge半導体検出器のピーク計数効率は国家標準にトレーサブルな134Cs及び137Cs放射能標準液で求めた。測定と均質性に基づく標準不確かさから算出した認証値の拡張不確かさは134Cs放射能濃度が5.9%,137Cs放射能濃度が5.5%であった。...

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Published inRADIOISOTOPES Vol. 65; no. 4; pp. 157 - 167
Main Authors 三浦, 勉, 柚木, 彰, 海野, 泰裕, 濱松, 潮香, 八戸, 真弓, 等々力, 節子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本アイソトープ協会 15.04.2016
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Summary:放射性セシウム分析の妥当性が確認できる玄米認証標準物質を開発した。2011年に収穫された玄米粒を均質化し,認証標準物質の原料とした。134Cs, 137Cs放射能濃度の認証値は校正されたGe半導体検出器による測定で決定した。Ge半導体検出器のピーク計数効率は国家標準にトレーサブルな134Cs及び137Cs放射能標準液で求めた。測定と均質性に基づく標準不確かさから算出した認証値の拡張不確かさは134Cs放射能濃度が5.9%,137Cs放射能濃度が5.5%であった。
ISSN:0033-8303
1884-4111
DOI:10.3769/radioisotopes.65.157