ブレイン・マシン・インターフェースによる機能支援 : リアルタイムロボットアーム制御とワイヤレス完全体内埋込装置の開発(<特集>ニューロリハビリテーションの進歩)

ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)は脳信号から運動意図・内容を読み取って外部機器を制御する技術である.われわれは脳表電極を用いたBMIにより,筋萎縮性側索硬化症等の重症身体障害者に対する機能再建を目指して研究開発を行っている.これまでにγ帯域活動を用いた連続的な解読制御手法により,ロボットアームのリアルタイム制御システムを開発し,脳表電極留置患者による物体の把握・把握解除に成功した.感染リスク回避のためにはワイヤレス体内埋込化が必須であり,ワイヤレス埋込装置のプロトタイプを開発した.今後は,重症の筋萎縮性側索硬化症を対象として,有線・ワイヤレス埋込の2段階での臨床試験を経て実用化を目...

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Published in脳神経外科ジャーナル Vol. 21; no. 7; pp. 541 - 549
Main Authors 鈴木, 隆文, 吉峰, 俊樹, 吉田, 毅, 後藤, 哲, 神谷, 之康, 佐藤, 文博, 平田, 雅之, 川人, 光男, 齋藤, 洋一, 松下, 光次郎, 貴島, 晴彦, 影山, 悠, 柳澤, 琢史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脳神経外科コングレス 20.07.2012
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ISSN0917-950X
2187-3100
DOI10.7887/jcns.21.541

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Summary:ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)は脳信号から運動意図・内容を読み取って外部機器を制御する技術である.われわれは脳表電極を用いたBMIにより,筋萎縮性側索硬化症等の重症身体障害者に対する機能再建を目指して研究開発を行っている.これまでにγ帯域活動を用いた連続的な解読制御手法により,ロボットアームのリアルタイム制御システムを開発し,脳表電極留置患者による物体の把握・把握解除に成功した.感染リスク回避のためにはワイヤレス体内埋込化が必須であり,ワイヤレス埋込装置のプロトタイプを開発した.今後は,重症の筋萎縮性側索硬化症を対象として,有線・ワイヤレス埋込の2段階での臨床試験を経て実用化を目指す.
ISSN:0917-950X
2187-3100
DOI:10.7887/jcns.21.541