Brugada症候群含む特発性心室細動における早期再分極所見の検討

背景 : 心室細動をおこす早期再分極 (ER) 症候群とBrugada症候群 (BS) の関連については未だ不明である.  目的 : 特発性心室細動 (IVF) におけるERとBSを検討する.  方法 : 2006~12年にIVFと診断された連続14例において, ERとBrugada型心電図 (B-ECG) について検討した. また, 経過中B-ECGを示しBSと診断された6例とB-ECGのみで受信した17例を比較した.  結果 : IVFの14例中, ERは13例 (93%) に認め, 5例が下壁+側壁誘導, 5例が下壁誘導のみに出現した, BSと診断された6例では5例 (83%) にERを...

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Published inShinzo Vol. 46; no. SUPPL.2; p. S2_74
Main Authors 向井, 靖, 長山, 友美, 樗木, 晶子, 竹本, 真生, 砂川, 賢二, 井上, 修二朗
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本心臓財団 2014
Japan Heart Foundation
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ISSN0586-4488
2186-3016
DOI10.11281/shinzo.46.S2_74

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Summary:背景 : 心室細動をおこす早期再分極 (ER) 症候群とBrugada症候群 (BS) の関連については未だ不明である.  目的 : 特発性心室細動 (IVF) におけるERとBSを検討する.  方法 : 2006~12年にIVFと診断された連続14例において, ERとBrugada型心電図 (B-ECG) について検討した. また, 経過中B-ECGを示しBSと診断された6例とB-ECGのみで受信した17例を比較した.  結果 : IVFの14例中, ERは13例 (93%) に認め, 5例が下壁+側壁誘導, 5例が下壁誘導のみに出現した, BSと診断された6例では5例 (83%) にERを認めた. VFのないB-ECG患者17例では, ERを9例に認めたが, 1例を除いて下壁・側壁誘導以外であった.  結語 : IVFのVF発作にERが関連しており, BSにおいてもERとの連続性が示唆された. 特に下壁・側壁誘導のERがVF出現に重要な所見と考えられた.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.46.S2_74