小学校低学年および中学年児童の運動能力評価における模倣課題の有用性
本研究の目的は,児童の運動能力に関連するミラーシステムの評価方法を検討する ことである。学童に通う小学校1 年生から4 年生の児童140名を対象とし,小学1 ,2 年生 を低学年,小学生3 ,4 年生を中学年とした。ミラーシステムの評価として模倣課題およびメンタルローテーション課題,運動能力の評価として握力,上体起こし,長座体前屈, 立ち幅跳び,反復横跳び,開眼片足立ちを実施した。低学年では,模倣課題と握力,立ち 幅跳び,反復横跳び,開眼片足立ちとの間に相関が認められた。メンタルローテーション 課題では相関は認められなかった。中学年では,模倣課題,メンタルローテーション課題 ともに相関は認めら...
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Published in | ヘルスプロモーション理学療法研究 Vol. 14; no. 1; pp. 25 - 29 |
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Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本ヘルスプロモーション理学療法学会
30.06.2024
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Subjects | |
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ISSN | 2186-3741 2187-3305 |
DOI | 10.9759/hppt.14.25 |
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Summary: | 本研究の目的は,児童の運動能力に関連するミラーシステムの評価方法を検討する ことである。学童に通う小学校1 年生から4 年生の児童140名を対象とし,小学1 ,2 年生 を低学年,小学生3 ,4 年生を中学年とした。ミラーシステムの評価として模倣課題およびメンタルローテーション課題,運動能力の評価として握力,上体起こし,長座体前屈, 立ち幅跳び,反復横跳び,開眼片足立ちを実施した。低学年では,模倣課題と握力,立ち 幅跳び,反復横跳び,開眼片足立ちとの間に相関が認められた。メンタルローテーション 課題では相関は認められなかった。中学年では,模倣課題,メンタルローテーション課題 ともに相関は認められなかった。本研究の結果から,ミラーシステムを反映する評価方法 である模倣課題は,小学校低学年までの児童への運動能力の評価指標として有用であることが示唆された。 |
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ISSN: | 2186-3741 2187-3305 |
DOI: | 10.9759/hppt.14.25 |