持続性心房細動に対する拡大肺静脈隔離術, complex fractionated atrial electrogramsへの通電後, 左房を横断する macroreentrant atrial tachycardiaを呈した 1症例
持続性心房細動に対する肺静脈隔離, 左房天蓋部線状焼灼, 僧帽弁輪左下肺静脈間峡部 (mitral isth-mus ; MI) , complex fractionated atrial electro-grams (CFAE) へのアブレーション後の65歳, 男性. 6カ月後心房頻拍で再発. CARTO activation mapでは左房前壁, 後壁を横断, 旋回する頻拍周期310msの心房頻拍が疑われた. 左房天蓋部はブロックされており, 左房後壁の右側, 中央, 左下肺静脈下方ではpost pacing interval (PPI) が一致. 冠静脈洞入口部, 僧帽弁輪 7時方向での...
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Published in | Shinzo Vol. 45; no. SUPPL.3; pp. S3_28 - S3_33 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益財団法人 日本心臓財団
2013
Japan Heart Foundation |
Subjects | |
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Summary: | 持続性心房細動に対する肺静脈隔離, 左房天蓋部線状焼灼, 僧帽弁輪左下肺静脈間峡部 (mitral isth-mus ; MI) , complex fractionated atrial electro-grams (CFAE) へのアブレーション後の65歳, 男性. 6カ月後心房頻拍で再発. CARTO activation mapでは左房前壁, 後壁を横断, 旋回する頻拍周期310msの心房頻拍が疑われた. 左房天蓋部はブロックされており, 左房後壁の右側, 中央, 左下肺静脈下方ではpost pacing interval (PPI) が一致. 冠静脈洞入口部, 僧帽弁輪 7時方向でのPPIは一致せず, 僧帽弁輪を旋回する頻拍は否定的であった. CFAEへの通電の影響からか僧帽弁輪 6時から 9時の頻拍中のconduction velocityは0.19m/sと著明な伝導遅延を認め, 僧帽弁輪を旋回せず, 左房を横断する頻拍を呈したと考えられた. MIライン前方での通電にて頻拍は停止した. 持続性心房細動に対する通電後, 左房を横断する希有な心房頻拍を経験したため報告する. |
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ISSN: | 0586-4488 2186-3016 |
DOI: | 10.11281/shinzo.45.S3_28 |