内視鏡的バルーン拡張術およびH. pylori除菌療法により治癒し得たPlummer-Vinson症候群の1例
「症例」患者:62歳, 女性. 主訴:嚥下障害. 既往歴:10年以上前に貧血を指摘されたことがある. 家族歴:特記事項なし. 生活歴:飲酒なし, 喫煙なし. 現病歴:健診, 医療機関受診がほとんどない. 10年程前から飲み込みにくい感じがある. 3ヵ月位前からは食物がつかえることが多くなった. 近医での上部消化管内視鏡検査で, 食道狭窄を指摘されて当院紹介, 入院となった. 入院時現症:身長145cm, 体重36.3Kg, 血圧135/85mmHg, 脈拍76/分・整, 体温36.5℃, 眼瞼結膜貧血あり, 舌乳頭萎縮・口角びらんあり(Color 1), 胸部異常なし, 腹部異常なし. 血液検...
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Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 78; no. 2; pp. 84 - 85 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
2011
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
Subjects | |
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ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
DOI | 10.11641/pde.78.2_84 |
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Summary: | 「症例」患者:62歳, 女性. 主訴:嚥下障害. 既往歴:10年以上前に貧血を指摘されたことがある. 家族歴:特記事項なし. 生活歴:飲酒なし, 喫煙なし. 現病歴:健診, 医療機関受診がほとんどない. 10年程前から飲み込みにくい感じがある. 3ヵ月位前からは食物がつかえることが多くなった. 近医での上部消化管内視鏡検査で, 食道狭窄を指摘されて当院紹介, 入院となった. 入院時現症:身長145cm, 体重36.3Kg, 血圧135/85mmHg, 脈拍76/分・整, 体温36.5℃, 眼瞼結膜貧血あり, 舌乳頭萎縮・口角びらんあり(Color 1), 胸部異常なし, 腹部異常なし. 血液検査:鉄欠乏性貧血を認めた(Table 1). 上部消化管内視鏡検査:食道入口部にスコープ通過不可能な狭窄を認めた(Color 2). 食道造影:第5~6頸椎の高さに膜様狭窄を認めた(Fig. 1). 経過:鉄欠乏性貧血に対し鉄剤注射を開始して改善傾向となった. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.78.2_84 |