環境保全のための地域ネットワークの活性化について ─ ごみ銀行を事例として

地域における生活系廃棄物の分別や継続的な環境保全活動のためには地域住民らの参加と協働の関係やネットワークの形成が必要不可欠であり、地域でのネットワークの形成には「信頼」に基づく関係が重要な役割を果たしているものと考えられる。本研究では、インドネシア共和国で市民の自発的な活動で取り組まれているごみ銀行を対象として、活動のための地域ネットワークを支えている信頼の実態や役割について考察することを目的とした。その結果、環境保全を目的としたゴミ銀行活動を推進するグループに対して、従来の地域に存在する町内会等における諸活動を通して構築されてきている「信頼」がその活動の基盤になっていることがわかった。活動を...

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Published inJournal of Environment and Safety Vol. 8; no. 1; pp. 31 - 38
Main Authors 蒲原, 新一, 早瀬, 隆司, 石橋, 康弘
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Tokyo 大学等環境安全協議会 2017
Japan Science and Technology Agency
Subjects
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ISSN1884-4375
2186-3725
DOI10.11162/daikankyo.16H1101

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Summary:地域における生活系廃棄物の分別や継続的な環境保全活動のためには地域住民らの参加と協働の関係やネットワークの形成が必要不可欠であり、地域でのネットワークの形成には「信頼」に基づく関係が重要な役割を果たしているものと考えられる。本研究では、インドネシア共和国で市民の自発的な活動で取り組まれているごみ銀行を対象として、活動のための地域ネットワークを支えている信頼の実態や役割について考察することを目的とした。その結果、環境保全を目的としたゴミ銀行活動を推進するグループに対して、従来の地域に存在する町内会等における諸活動を通して構築されてきている「信頼」がその活動の基盤になっていることがわかった。活動をさらに拡大していくためには、新たなネットワークを広げていくための取り組みが必要となるものと考えられる。
Bibliography:ObjectType-Article-1
SourceType-Scholarly Journals-1
ObjectType-Feature-2
content type line 14
ISSN:1884-4375
2186-3725
DOI:10.11162/daikankyo.16H1101